北九州に出張しました。北九州の地域資源といえば、小倉城、関門海峡、門司港レトロ、松本清張記念館。食べ物では、小倉焼うどん、門司港焼きカレーが思いつきます。最近では、世界文化遺産に登録決定した官営八幡製鐵所関連施設等の「明治日本の産業革命遺産」が注目されています。
そうした中で私が注目するのは、ニュースでも取り上げられていた北九州市の成人式です。毎年ど派手な衣装で話題になっていますが、市の「きちんとした服装で出席」の呼びかけもむなしく、高額でユニークなレンタル衣装を身にまとった新成人たちが、一生に一度の晴れ姿を披露しています。
ど派手な衣装を「安土桃山時代の絢爛豪華な装飾の伝統」（アートディレクターの櫛野展正氏）と指摘する専門家もいて、意見が分かれるところですが、逆転の発想で地域資源として利用できないものでしょうか。たとえば、北九州市が主催で成人式の数日前から当日にかけて新成人コスプレイベントを併催します。折角なのでインバウンドにも対応し、海外からのコスプレ新成人の応募も受け付け、ＳＮＳ等で人気投票してもらい、成人式当日にグランプリを決定します。式後には、海外からの参加チームも含めて小倉の町をパレードします。
こうして海外からも観光客がたくさん北九州に来て国際的な注目を浴び、地域経済にも貢献するようになれば、ただ目立とうとしていただけの新成人たちにもこれまでとは違った新しい大人の自覚も出てくるのではないでしょうか。（Ｙ）
（出典はロケットニュース24（上４枚）、Ｊタウンネット、小倉経済新聞（一番下））