ヤンバルクイナ

沖縄本島に生息するヤンバルクイナについてご紹介します。

ヤンバルクイナは、沖縄北部のやんばる地域にだけ生息する飛べない鳥です。
ずんぐりした身体に、赤いクチバシ・足・目、縞模様のお腹が印象的で、とても可愛らしいです。

ヤンバルクイナは個体数が減少しており、絶滅の危機に瀕しています。
マングースや野良猫など、もともと沖縄の自然環境には生息していなかった外来の生物による捕食が原因ではないかと言われていますが、車などに轢かれる事故も頻発しています。
沖縄北部で車を運転する際は、ヤンバルクイナをはじめとした野生動物に配慮した安全運転を心がけるようにしましょう。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_110f5

ヤンバルクイナは飛ぶことはできませんが、脚力が優れており、時速40kmで走ることができます。
木登りも得意で、夜は天敵に襲われないように木の上で寝ます。

野生のヤンバルクイナを見たければ早朝がおすすめです。
水浴びが大好きなため、雨上がりや小雨の時が目撃のチャンス。
北アルプスに生息する雷鳥も同じような天気の時に目撃しやすいですが、ちょっと天気が悪いくらいの方がヤンバルクイナの観察には適しています。

とはいえ、個体数が減少していることもあり、簡単に目撃することはできません。
どうしてもヤンバルクイナが見たい場合は、ヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」がおすすめです。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_110ea

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_110eb

クイナの森は、ヤンバルクイナに関する資料が展示されているだけでなく、ヤンバルクイナが飼育されており、間近で観察することができます。
展示ブースはヤンバルクイナが住んでいる森が再現されており、とても快適そうです。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_110fe

ヤンバルクイナだけでなく、やんばる地域には固有の生き物がたくさん生息しています。
交通の便が悪いため、訪れたことがある方は少ないかもしれませんが、自然豊かで素晴らしい地域です。

UNADJUSTEDNONRAW_thumb_1110d

沖縄旅行の際は、是非プランに組み入れていただければと思います。(N)